
今年開催された大阪万博。
期間もあるし、大阪に住んでいるので、いつでも行けると思っていました。
開幕してすぐはいっぱいだし、あまりの夏の暑さに、「涼しくなってから行こう」と思っていたのです。
そろそろ涼しくなるなと思った9月。
よし行こうと思ったら、もう全然チケットが取れませんでした。
万博の公式サイトを開くと、何万人も待っていて、
「1時間以上お待ちください」という画面がずっと出たままでした。
それでもそのまま待ち続けて、ほとんど仕事にならない日が続きました。
母が行きたがっていて、今年の誕生日プレゼントは年パスのための金額にしたんです。
でも体調を崩してしまい、年パスは買えないでいました💦
「終わるまでに一度は連れて行ってあげたい」と思いました。
いつでも行けると思っていたからこそ、焦りが募っていきました。
ネットで調べて、「7時からキャンセル枠が開く」と書かれていたので、
何日も朝5時に起きてチケットを取ろうとしました。
画面には「満席」とは出ていなかったのに、
タップしてもエラーばかりで、先に進めません。
更新を繰り返しても、表示されるのは同じ画面ばかりでした。
結局、万博IDだけを登録したままで終わってしまいました。
すがる思いで、旅行会社のキャンセル待ちにも申し込みました。
何人待っているのかもわからず
何も連絡は来ませんでした。
結局、旅行会社のサイトに会員登録をしただけでした。
のんびりしていた自分が悪いと思いました。
どうにかお金で解決しようと思って、チケットの二次流通サイトを毎日チェックしました。
でも、そこに並んでいたのは、まるで足元を見ているかのような値段…
定価の3倍が当たり前で、5倍なんてものもありました。
正直、お金を出せばいいと思ってました。でも、出したくなかった。
連れて行ってあげたい気持ちは強くあったけれど、
その利益を、渡したくはありませんでした。
朝のニュースでは、
前の日の夜8時から並んで、入れなかった人たちがたくさんいました。
なんでこんなことに?
入れなくて落胆しているおじいちゃんやおばあちゃんの姿を見て悲しくなりました。
もう、日本で万博が開催される時期が、自分たちの生きている間に来るかどうかもわかりません。
(それは若い私たちも同じだけど)
インターネットに強くない人たちにも、もっと優しい仕組みであってほしかった。
おじいちゃんやおばあちゃんが、気軽に楽しめるような形であってほしかったです。
母も体調を崩す前に「どうやって日にちを選ぶの?」「登録ってどうやるの?」と何度も聞いてきました。
転売防止のために、インターネットでの予約や入場管理を取り入れたのかもしれません。
でも、だからこそ今度は、「コードを取引サイトで送ります」という形で、
インターネットに強い人たちだけが高額転売の利益を得るようになってしまいました。
本当に、なんのための仕組みだったんだろう。
すごく、悔しかったです。
もちろん、ずっと前から9月のチケットを取っていた人たちは、本当に偉いと思います。
でも、まさかこんなに行けないなんて思っていた人が、どれだけいたのでしょう。
今回のことを受けて、計画性と行動の大切さに気付き、次の万博は事前に予約して連れていこう!と思いました…でも、前回の愛知万博が開かれたのは、もう20年前のこと。
日本ではもう連れて行けないかもしれません。
時間は戻せません。
自分への情けない気持ちと、
万博ID、そして旅行会社の会員登録のIDだけが残った万博でした。
これは、万博への不満ではなく、
「いつでも行ける」と思っていた自分への反省として書きました。

